尿検査で蛋白が陽性(+)だったとき
にはなぜ!?となりますよね。


尿蛋白が陽性になってしまう原因に
ついてまとめてみました。

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体の健康状態を調べる健康診断で必ず
行われるのが尿検査で、尿を採取する
だけで尿中の成分から臓器の異常の
有無まで分かります。


また、検査を受ける人は尿を採取する
だけなので何の苦痛もなく簡単に
できる点がメリットです。


ただ健康診断の結果で、尿検査・
尿蛋白・陽性(+)と記載されている
場合には、腎臓の機能などに異常が
ある可能性が考えられるのです。


そこで尿蛋白とは何なのか、陽性が
出るのはどのような原因なのかなどに
関して知っておくと役立ちます。

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尿蛋白が出る原因とその理由

糸球体というフィルター機能が腎臓
にはあって、それにより全身から
送られてくる血液をろ過して尿を生成
することができるのです。


このフィルターより蛋白は大きいため
に通常は通過することがほとんどない
ですし、仮に糸球体を蛋白が通過した
としても細尿管という器官が吸収する
ために、尿に含まれる蛋白の量は最終的
にはわずかとなります。


しかし、腎臓に何らかの異常があって
糸球体や細尿管の機能が低下してしまう
と、尿の中に含まれる蛋白の尿蛋白が
増えてしまうことになります。


一般的に健康な人の尿に含まれる蛋白
の量は1日当たり40~70mgと言われて
いて、尿に含まれる蛋白の量が1日
当たり150mgを超える場合に蛋白尿と
判断されます。

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健康診断では尿に含まれる蛋白の量に
より、

0~14mgなら陰性(-)
15~29mgなら擬陽性(±)
100mg以上なら陽性(2+)


と表記されます。擬陽性と言う判定は
陰性と陽性の間であって、毎年健康
診断で擬陽性が続いた場合は腎臓が
弱っていると判断することもできます。


尿蛋白が陽性だけど病気じゃない時は

病的でない蛋白尿は「生理的蛋白尿
(機能的蛋白尿)」と呼ばれます。


尿検査で尿蛋白が陽性反応の結果に
なると、臓器からのSOS信号と考えて
心配になってしまう方は多いです。


しかし、一次検査の陽性反応率は意外
に多いですし、1次検査で陽性反応が
出たからといって全て病気と断定できる
ものではないのです。


その為に、一次検査で陽性反応が出た
人に対しては念のために二次検査を
実施して尿蛋白を確認します。


二次検査で陰性反応が出るケースも
多くて、最終的に病気と判断される人
は比較的少ないのです。


その理由は健康な人であってもその日
の体調などにより尿に蛋白が混じって
しまうことも多くて、一次検査で陽性
反応であっても別の日に実施する二次
検査では陰性反応ということがある
わけです。


つまり腎臓など自体に何らかの障害が
あるわけではなくて、生理的な影響で
尿中に蛋白が一過性ででることもある

ということです。

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では、健康な人でも尿蛋白が出やすい
ケースにはどのような状態があるのか
というと、たんぱく質を過剰に摂取した
時や激しい運動・入浴後・発熱時など
に尿蛋白がでることがあります。


また、起立している状態で腎静脈が
圧迫されることで起こる起立性蛋白尿
というのも考えられます。


これは横になっている場合では尿に
蛋白は混じりませんし、成長と共に
蛋白が出なくなります。


その他には、妊娠・月経前・精神的な
ストレス・寒冷刺激後・精液や膣分泌物
の混入などでも尿蛋白が陽性反応を示す
ことがあります。


このように体に特定の異常がない状態
で出る尿蛋白のことを生理的蛋白尿・
機能的蛋白尿と言います。


詳しく調べても原因が発見されない
場合は生理的蛋白尿・機能的蛋白尿で、
一過性の良性の蛋白尿なので心配する
必要はありません。

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尿蛋白が陽性のときの病気は?

健康診断の結果で尿蛋白が出た場合
には、急性腎炎・慢性腎炎・慢性糸球体
腎炎・腎盂腎炎・腎硬化症・腎不全・
腎臓がんなどの腎臓疾患の可能性があり
ます。


また、尿管結石・尿管がん・膀胱炎・
膀胱結石・膀胱がん・前立腺炎・
前立腺がん・尿道炎など、膀胱や尿路
の病気の危険性
が考えられます。


それから、肥満症・高血圧・糖尿病・
膠原病などの疾患から腎機能が低下
しているケースもあります。


逆に考えると、これらの疾患が尿蛋白
の原因であり、これらの疾患により
腎機能が低下することで尿蛋白が出る
と考えられます。

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病気が原因で出る蛋白尿は「病的蛋白尿」

腎臓で血液をろ過して不必要な水分や
老廃物を尿として尿管を通し、膀胱に
溜め尿道から体外に排泄します。


その為に、腎臓以外の影響によっても
蛋白尿が出ることがあります。


腎臓より前の段階の異常で尿蛋白が
出るものを腎前性、腎臓に異常がある
ことで出るものを腎性、膀胱など腎臓
より後の臓器の影響で出るものを
腎後性と分けています。

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腎前性蛋白尿は、腎臓の前の臓器で
障害や感染症・悪性腫瘍など
がある
ことで、血液中に低分子蛋白が増加
することで起こるものです。


腎性蛋白尿は腎臓の障害部位で糸球体
性蛋白尿と尿細管性蛋白尿の2つに
分けられます。


糸球体性蛋白尿は、血液をろ過する
働きがある糸球体に障害が起きること
で、アルブミンが通過して蛋白が通常時
より尿に多く出るのです。


尿細管性蛋白尿は、ろ過作業で通過
してきた低分子の蛋白を再吸収する
働きがある尿細管が障害を受け、蛋白
を再吸収ができなくなるために蛋白が
尿に多く出現します。


腎後性蛋白尿は、前立腺炎・膀胱炎・
腎臓より下部の腫瘍など
で、血液や
粘液などが尿に混入することで起こる
ものです。