3月から4月の時期は、全国的に
引っ越しをする人が相次ぎ、
引っ越し業者は毎日忙しくなり
ます。

しかし、引っ越しをする時に考える
必要があるのは、新しい土地に
引っ越してからも今使っている家電
が使えないかもしれないことです。

その問題が50hzと60hzの違いなの
ですが、いったいどういうことなん
でしょうか。

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50hzと60hzって?そもそも何?

日本の電源周波数は地域によって
異なるので50Hzの地域と60Hzの地域
が存在します。


この周波数Hzヘルツという考え方を
理解するためには、電気の供給に
ついて知る必要があります。


電力会社から一般家庭に流れて来る
電気は、電気のプラスとマイナスが
1秒間に何十回と入れ代わる交流と
いう現象が起きています。


このプラスとマイナスが入れ替わる
回数が電源周波数と言われています。


つまり50hzは1秒間に50回の周波数・
振動数
ということです。

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50hzと60hzの地域の境界線

昔の家電製品は、この周波数を基準に
作られていました。


周波数の違いを確認せずに使用すると
本来とは異なる周波数のために家電の
性能が悪くなって、故障の原因になる
こともありました。


それで、引っ越しをする前に、新しい
家の電源周波数が60Hzなのか50Hz
なのかを調べておいて、場合によっては
家電製品を買い換える必要もありました。


50Hzの地域と60Hzの地域には境界線が
あって、静岡県を流れる富士川と新潟県
の糸魚川を境界に、そこから東であれば
50Hz、西であれば60Hz
に分かれています。


しかし、境界線の付近では50Hzと60Hzが
混在している地域もあるので、家電製品
を使用する前には綿密な調査が必要でした。

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50hzと60hzのように地域で違いがあるのはなぜ?

では、いったいなぜ地域によって
電源周波数が50hzと60hzという違い
が生じているのでしょうか。


それを知るには世界における電気の
歴史と日本の電気の歴史について
学ぶ必要があります。


当時アメリカでは高速タービンが
発電機に使われるようになり、その
周波数が60Hzだったので、60Hzが
主流になりました。


一方で当時のヨーロッパでは、各地に
よって電源周波数がバラバラで決まり
がなかったので、ドイツがいち早く
50Hzに決めて、周辺のイギリスで50Hz
の電源周波数が使われるようになり
ました。


そのため、現在ではヨーロッパや
アフリカの国々、アジアでは主に
50Hzの電源周波数が使われています。


また、アメリカ、メキシコ、カナダ
などでは60Hzの電源周波数が主流に
なっています。

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日本で発電機の必要を切実に感じ
始めたのは明治時代で、当時の日本
では電源周波数が地域や発電所に
よって大きな違いがありました。


50Hz、60Hz、125Hz、133Hzなど
いろいろありました。


そのため、産業が発達していった明治
時代では、工場の機械に異なった電源
周波数の電気を流すと機械の回転速度
に変化が出てしまいました。


それで、電源周波数を統一しなければ
ならなくなったのです。


そこで、東日本の電気を担当していた
東京電灯はドイツ製の交流発電機を
輸入したので50Hzで統一
されました。


しかし、西日本担当の大阪電灯は
東日本とは異なるアメリカ製の発電機
を取り入れたので、西日本一帯が60Hz
で統一
されることになりました。


このような、電気の歴史的な経緯が
今に至るまで続いています。


なぜ50hzと60hzは統一されないの?

なぜ50hzと60hzの電源周波数
の違いがあるのかは分かりましたが、
今でも日本全国で50hzか60hzの一方
に統一できないのはなぜでしょうか。


この答えは財政的な問題と関係があり
今までの発電所で電源周波数を50hz
から60hzに変えるのは困難
ということ
があります。


そのため、新しい発電所を作った方が
はるかに簡単で安く上がるそうです。


そういう理由から、未だに電源周波数
の統一はされていません。


しかし、2011年の福島第一原子力発電
所事故の発生を通して、日本各地で原子
力発電所を危険視したり節電したことで
再び、電源周波数の統一が考えられて
いる
ようです。


また、現在の日本の冷蔵庫、洗濯機、
扇風機などの家電製品には、インバー
ターという電源周波数をコントロール
できる回路が組み込まれています。


そのおかげで、モーダーを回す製品で
あっても電源周波数を気にしないで
使うことができるようになっています。